鐔・日本刀 鑑賞記

日本刀の鐔や小道具の美しさを再確認

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

葡萄に栗鼠図鐔 古金工 kokinko Tsuba

葡萄に栗鼠図鐔 古金工 葡萄に栗鼠図鐔 古金工 葡萄と栗鼠は一緒に描かれることがある題材。この鐔は、赤銅地を魚子地に仕上げ、くっきりとした高彫に金銀の色絵を加えた作のように見える。確かにそのとおりで、作風を説明する場合には高彫色絵だが、鐔の地…

葡萄図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

葡萄図鐔 古金工 葡萄図鐔 古金工 山銅地に毛彫と金色絵で葡萄の葉と実を描き、蔓は素銅地の平象嵌。完成された文様美として捉えて良いだろう。質朴な山銅地の色調とは対極にある金の色絵、素銅の平象嵌が巧みである。おそらく埋忠明壽以前の古金工の時代に…

雲板文図鐔 太刀師 Tachishi

雲板文図鐔 太刀師 雲板文図鐔 太刀師 雲板、宝珠、あるいは霊芝。古くからある文様の一つ。地面に小さな菊花形の石目地を打ち施し、同時にこの文様と桐紋、菊紋を高彫表現している。桐紋と菊紋は鏨の打ち込みによるものであろう。銀覆輪の桐紋も鏨打ち込み…

桐紋唐草図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

桐紋唐草図鐔 古金工 桐紋唐草図鐔 古金工 太刀金具師の作であろう、山銅地の表面に唐草文と桐紋を毛彫にし、全面に金の色絵を施している。四百年以上の年月を経て色絵が剥落している。元来は金無垢のように全面が金で鮮やかであった。大きめの唐草がゆった…

葛唐草図鐔 太刀師 Tachishi Tsuba

葛唐草図鐔 太刀師 葛唐草図鐔 太刀師 耳を金色絵で装っている。色合いの沈んだ作で、装飾は片切彫。あまりぱっとしないのだが、風合いは上品。片切彫も丁寧で、上位の武士が用いたものに違いない。そこで、耳に金の色絵を施して華やかさを演出したのであろ…

花文図鐔 古正阿弥 Ko-Shoami

花文図鐔 古正阿弥 花文図鐔 古正阿弥 時代の上がる鐔の技法を紹介している。桃山文化の時代に製作された古正阿弥の作。素銅地に、以前にも紹介した腐らかしの手法で文様をごく浅く浮き彫りにしている。その消え入りそうな様子が魅力。覆輪が廻らされている…

松葉に瑞雲図鐔 古金工 kokinko Tsuba

松葉に瑞雲図鐔 古金工 松葉に瑞雲図鐔 古金工 なんと洒落た図柄であろうか、全面に片切彫で瑞雲を散し、松葉は幅の狭い透かしで優雅。江戸時代後期に糸透と呼ばれる極めて細い線状の透かしが、すでに室町時代に始まっているのだ。江戸時代後期には、埃など…

菊花図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

菊花図鐔 古金工 菊花図鐔 古金工 耳の形状と透かしで菊花を表現した作。透かしの周囲に金の色絵が施されていた。品の良い図柄だと思う。金の剥がれた山銅地の色が古調であるが、製作された当時は、金の鮮やかな色調が優り、立派な拵に装着されていたものと…

獅子牡丹図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

獅子牡丹図鐔 古金工 獅子牡丹図鐔 古金工 魚子地を背景に獅子と牡丹を全面に彫り描いた作。獅子は後藤や後の多くの獅子と変りはないのだが、牡丹は古風。ちょっと見には分からないだろうが、牡丹を描いたものである。蕾に牡丹らしさがうかがえるが、花開い…

花蝶図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

花蝶図鐔 古金工 花蝶図鐔 古金工 簡単に言うと赤銅地高彫仕上げだが、文様の構成が面白い。糸巻風に構成しているのも、良く見ると花を文様化しているようにも思える。表の蝶、裏の蜂以外はすべて花だから、この曲線も花あるいは枝葉とみてよかろう。このよ…

波に酒壺図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

波に酒壺図鐔 古金工 波に酒壺図鐔 古金工 海辺に酒壺といえば猩々。その留守模様であろうか。点刻による文様表現。透かしの周囲にも点刻がある。点による文様表現鐔というと、応仁鐔が思い浮かぶ。何らかの影響を受けているのであろう。毛彫でないところが…

輪違い図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

輪違い図鐔 古金工 輪違い図鐔 古金工 時代の上がる鐔の技法を紹介している。この鐔は、輪の組み合わせが文様とされており、さらに、細い花弁のような文様があり、その周りに古拙な魚子地が全面に打たれている。文様は応仁鐔のように線で縁取りされている。…

唐草文図鐔 古金工

唐草文図鐔 古金工 唐草文図鐔 古金工 大胆な唐草文。山銅地の全面に彫口の深い片切彫で濃密に彫りこんでいる。唐草そのものは古典的な文様の代表であり、多くの装剣金具にみられる。この鐔の見どころは、渋く沈んだ素材の色合いと、幅広く深い片切彫。時代…

紋散し図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

紋散し図鐔 古金工 紋散し図鐔 古金工 素銅地の簡素な仕立ての鐔。鐔表面に放射状の刻みを付けているのは、時代の上がる甲冑師鐔などにもみられる装飾。これに、毛彫で桐紋、梅花紋、菊紋を配している。古拙な作である点が味わい深く鑑賞のポイントでもあろ…

藤唐草文図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

藤唐草文図鐔 古金工 唐草文図鐔 古金工 この写真で判るだろうか、薄肉に表現された唐草文。山銅地に腐らかしの手法を施したものと思われる。文様部分が、ごくごく薄肉に仕立てられているため、文様が目立たない。そもそも、江戸時代のような華やかさを求め…