鐔・日本刀 鑑賞記

日本刀の鐔や小道具の美しさを再確認

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

波千鳥図鐔 赤坂忠重 Tadashige Tsuba

波千鳥図鐔 赤坂忠重 波千鳥図鐔 赤坂忠重 江戸時代下って中後期に至ると、赤坂鐔の意匠もここまで風景の文様化が極まる。なんて面白いんだろう、と飽かずに眺めてしまう。忠重自体が、古作に紛れるような鐔を製作していると同時に、独創性に富んだ新趣の作…

柳に鷺図鐔 赤坂忠時 Tadatoki Tsuba

柳に鷺図鐔 赤坂忠時 柳に鷺図鐔 赤坂忠時 室町時代の透鐔で古正阿弥、あるいはその流れを汲むであろう京透などには、先に紹介した八橋図のような、風景を文様表現した作がある。江戸時代に隆盛した赤坂鐔の源流を探ると、古正阿弥に行きつくのではないだろ…

秋草図鐔 古金工 Kokinko Tsuba

秋草図鐔 古金工 秋草図鐔 古金工 室町時代前期と考えられる、古金工の鐔。太刀の添え差しとされた小脇差に用いられたものであろう、高級武将の持ち物であったと思われる。表裏図柄の様子を違えている作は時代の上がる鐔に見られる特徴。一面は秋草をそのま…

秋草図鐔 美濃 Mino Tsuba

秋草図鐔 美濃 秋草図鐔 美濃 鐔の耳際のみに秋草を構成した意匠。古い美濃鐔や古金工に秋草図はあるが、いずれも鐔全面に散らし配したもので、江戸時代に至ると、美観の追求から耳際に、あたかも鐔の中央に向かって迫りくるように構成した鐔が作られている…

秋草図鐔 美濃 Mino Tsuba

秋草図鐔 美濃 秋草図鐔 美濃 鐔の耳際のみに秋草を構成した意匠。古い美濃鐔や古金工に秋草図はあるが、いずれも鐔全面に散らし配したもので、江戸時代に至ると、美観の追求から、耳際に、あたかも鐔の中央に向かって茂りくるように構成した鐔が作られてい…

枯木図鐔 林 Hayashi Tsuba

枯木図鐔 林 枯木図鐔 林 左右の櫃穴は古木に生じた洞であろう、地面には金布目象嵌の手法で枯れ枝のような景色、あるいは枯木に絡まる葛を表現したものであろうか。葉が生い茂り、生命感に溢れた風景とは異なる、冬枯れの野を感じさせる作。これを「枯木象…

桜花文図大小鐔 神吉楽寿 Rakuju Tsuba

桜花文図大小鐔 神吉楽寿 桜花文図大小鐔 神吉楽寿 全面に桜花を散らした意匠の鐔。肥後金工は細川家が用いた家紋の一つ、桜花文を意匠した作をまま製作している。これも家紋とは異なる意匠。地鉄の部分拡大を見ると、鍛え肌が水の流れのように感じられる。…

都風景図鐔 鎌倉 Kamakura Tsuba

都風景図鐔 鎌倉 都風景図鐔 鎌倉 鎌倉鐔と汎称される、鉄地鋤彫表現からなる鐔も、多くは風景を題材に得ている。風景と言っても、風景を成す素材を文様風に捉え直し、それらを組み合わせることによって独特の景色を創出している。これを風景と言ってよいの…

蛇籠図鐔 間 Hazama Tsuba

蛇籠図鐔 間 蛇籠図鐔 間 なんて素敵なデザインなんだろう。風景の文様表現が突き詰められている。簡潔な線と面の組み合わせ。波は線が綺麗に揃っており、それに加えられている波頭も簡潔な文様。蛇籠は川の侵食を防ぐために設けられた、自然とは正反対の構…